ブレないブレンと、ブレブレのフォルティア

ユニボールワンにジェットストリームを入れたら

かなり使いやすくて、重宝してるわけなんですが

 

 

実はもう一本、気になってるボールペンがあります

 

 

それがこれです

 

 

 

 

「ああ、ブレンか・・・」と思うかもしれませんけど

 

 

違うんですよ

 

 

ブレンじゃなくて

その左のやつ

 

 

細軸のやつ

 

 

その名は、「フォルティア500」 (※分からなかったので調べた)

 

 

フォルティアって何」という人のために説明すると

どうも、ゼブラのボールペンみたいです

 

 

放送大学の卒業式で貰ったんですよ、これ

 

 

でもそういうのってだいたい

使えないものが多いじゃないですか、記念品とかって

それでほっぽってた(飾り物になってた)んですけど

 

 

たまたま使ってみたところ

 

 

正直、その書き味に戦慄した

 

 

先日、「ジェットストリームの一人旅」と書きましたけど

このとき自分の頭の中ではね、

フォルティアを使ったときね、

 

最後尾から怒涛の追い上げをしてくる馬が見えた気がした

 

ジェットストリームを使ったとき

前よりもサラサラになってるような感じがして

たぶん自分の気のせいというか、

極端にいうと、替芯が新しかったから、

水分が抜けてなかったのかもしれない、

ジェットストリームって、時間が経つと

やっぱりかすれてきちゃいますからね、

 

新しかったのでサラサラだっただけ、

そう考えると、そうかもしれないけど

 

でもなんとなく、

一瞬、ゲルインクみたいな感じがして

 

それがなんとなく、違和感だったんで

 

他のも使ってみた

 

 

そのうちの一本がフォルティア

 

 

書いたとき、「ああ、これこそボールペンだ」って

すごい納得したというか

むしろ感動したんです

 

この、グリグリの書き心地

 

サラサラとか知ったこっちゃねえみたいな

 

「書いてる」というたしかな手応え

 

 

ジェットストリームに求めていたもの

 

ボールペンはこうであるという

その理想を体現していたのは

 

ジェットストリームではなく

フォルティアだったんです

 

自分のなかで

 

 

これはかなり衝撃的だった

 

 

だって、ジェットストリームを十年以上使ってきたので

 

 

ゼブラのボールペンなんか視界に入ったこともないのに

 

 

「こんなところに伏兵が隠れていた」という

 

 

ブレンが最近売れてるみたいで

ジェットストリームのライバル」みたいに言われてるかもしれないけど

ブレンはジェットストリームのライバルにはなりえない

自分で使ってみてそう思いました

 

たしかにブレないけど

斜めに寝かせたときにかすれる

 

ブレないかわりに、融通もきかない それがブレン

 

インクの出も発色もあまりよくなく、0.5くらいだと、

ジェットストリーム0.5と比べても明らかに線が貧相

 

デザインも、クリップの構造からして謎だし

おわんのような金属部分も不格好で

一番許せないのは、ペン先付近に

プラスチック部分が見えてるところ

変なドーナツみたいになってるとこ

 

とうてい、ジェットストリームの牙城を崩せるものではない

 

そう思ったんですが

 

このフォルティア

 

ジェットストリームと正面から戦えるポテンシャルがある

 

どんどん、シャバシャバの水っぽいゲルインク寄りになっていく感のある

ボールペン界のなかで

ボールペンとしての挟持を守り続けている

 

だから「ブレないブレンと、ブレブレのフォルティア」とか言ったけど

 

フォルティアは、書いてるときに

なぜか、内部の芯がずれまくってて

書くたびにカシャカシャいうんですよ

 

このストレスから生まれたのがブレンじゃないかって思うくらい

 

他社製品のボールペンに対する対抗心から生まれたんじゃなく

自社製品のボールペンに対するストレスから生まれたんじゃないかっていう

 

そう思うくらい

 

フォルティアはカシャカシャいう

中で、ずれてるのがわかる

 

でもその書き心地が、かえって

「書いてる」という手応えにつながり

「ボールペンって、こんなだったよな」っていう

むしろ、故郷に帰った感さえあるわけなんですよ

 

 

まあこれはフォルティア500だけの特徴かもしれません

ツイスト式なんですが、

内部構造がやっぱり独自なので

芯がガッツリ奥まで押し込まれてないときに

ちょっとカシャカシャいうみたいですね

 

ガッツリ奥まで押し込まれたら、いわないです

 

ただ、そこまで押し込んでしまうと

ペン先が短く感じるというか

ちょっと引っ込んだみたいな、少し不格好な形になる

 

天下をとれる素質があるのに、とりきれないところが

そのあたりに見えるなと思うんですが

 

それがいやなんで、奥まで押し込みきらずに使うと

ブレまくってカシャカシャいう、

でもそこが自分としては

嫌いじゃないというか

 

アナログの良さってそういうもんでしょって思う

 

人によっては好き嫌いが別れるところだろうけど

 

たぶん、そのせいで芯が「たわむ」んで

それで斜めに寝かせても書けるんじゃないかと予想してるんだけど

 

 

それが嫌な人はブレンみたいな

ブレないやつを使うんだろうけど

 

前述したように、ブレンは

ブレないかわりに、寝かせたときにかすれるんです

 

ものすごく筆が乗ってる状態だと

斜めになってくることがあるんだけど

自分は物書きなんで、そうなりますが

 

そのときにかすれるっていうのは、けっこうストレスなんですよ

 

カシャカシャいうのは全然いい、

キーボード打つときに音がするのと一緒だから

むしろそれがリズム感みたいになったりもする

 

カニカル感というかね、

 

ただ、インクが出ないのは許さん

それは、壊れてて打てない安物メンブレンと一緒

 

ということなんです

 

 

自分もブレンを買ってみたけど

外で使うにはちょっとなっていう

子供っぽさを感じるデザインで

 

子供が使うのにいいかもなって思うけど

 

それでいうと、フォルティアシリーズは

大人向けのデザインなんで

 

ツイスト式なんか、あんまり使ったことないけど

優雅だなって思う

冗長だけどね、

 

家でガシガシ使う感じではないけど

外で使うんだったら全然アリかな、

 

そういうのを気にする年になって

 

最近、キャラクターものから卒業したりしてるんで

大好きなミッフィーともそろそろお別れかという、

 

さみしいけど、それでいいのかもなって

 

思ってる自分に

このフォルティア500は

「自分がいますよ」って

言ってくれてるみたいで

 

「そんなところにいたんだね」っていう

卒業式でもらったままほっぽってたボールペン

自分は三十代とかで放送大学に行き始めたので

まあ最近はそういう人もちょくちょくいるけど

 

生涯学習的なことが

珍しくなくなってきたのはいいことかなと思うけど

若い頃は行けなかったっていう人もいると思うしね、

病気だとか、金銭的なことだとかで

 

自分もそうだったので

 

二十代だったら分からなかった「味」というか

ひねって使うボールペンの優雅さが

この歳になって分かるというかね、

 

なんかいろんなことがしっくりきた

 

細軸も、意外と嫌いじゃない

女性が使うのにはいいと思う

 

長時間は疲れるけど

外出先でちょっと使うくらいだと、いいかなと思うし

小ぶりなので、カバンの中でなくすような人には合わないと思うけど、

 

誰かがAmazonのレビューに書いてたけど

ふしぎと、字が綺麗に書けるボールペン

 

 

だから自分のなかでは

 

ミツビシのジェットストリーム

ゼブラのフォルティア

 

いま、正面衝突してるんですよ

 

 

でもそれってすごいことでしょ、

ジェットストリームほどの素晴らしいボールペンに

ライバルがいるんだよ、

 

まあ人によってはそのライバルは

 

「アクロだよ」とか

ビクーニャだよ」とか

いろいろあると思うんだけど

 

OKB48の中に全く引っかかってもいないフォルティア

自分の中ではジェットストリームと覇を競ってるんです

 

それが面白いなって

 

日本は間違いなく、世界一のボールペン強国だって思ったんです。

 

 

 

10/1から、今年の総選挙が始まったみたいですよ!