ビックとシュナイダーのボールペンの互換性

 

 

シュナイダーのボールペンが届きました。

 

届くの早いし、梱包もちゃんとしてある。(プチプチ封筒に入っていた)

当たり前のことだけど、安心しました。

 

よく見たらシュナイダーの公式取り扱い店で、

やっぱり公式は違うなと思いました。

 

 

 

 

リフィルを取り出してみました。

 

 

どちらも白筒です。

ただ、バネの長さが違います。

クリックゴールドのほうがバネが長い。

 

シュナイダーのリフィル(770M)をクリックゴールドに入れてみたけど、

普通に使えました。

 

ただ、逆は無理な気が。

クリックが効きません。

 

あと、この770Mリフィル自体、

リフィルのみの販売を見つけることができませんでした。

 

 


 

オフィス 765M(M/中字)

エクスプレス 775M (M/中字)

 

 

というリフィルは売ってるみたいなので(まとめ売りのみ、かもしれないけど)

この白筒リフィルはちょっと入手が出来ないかもしれない。

 

 

シュナイダーのリフィルは色々あるようなので、

探せばクリックゴールド0.7に入るものがあるかもしれないけど、

「全部買ってみないと分からない」というのがなんとも・・・。

 

 

あと、入れ替えてみて思ったのは

自分の手にはクリックゴールドのほうが合う、

 

シュナイダーは、少し大きめですね。

ユニボールワンなどの軸の太さと似てるかな、

 

そう思うとクリックゴールドはだいぶ細めだなと思う。

クリックゴールドは、ピュアモルトの単色と近い太さ。

(ピュアモルトの単色も、かなりスリムなやつです)

 

考えてみれば、

自分はジェットストリームを使うときに

ピュアモルトに入れてたので(魔改造して)・・・

 

ピュアモルトって、けっこう重さがあるんですよね。

あの木軸も、意外と滑らなくてホールド感もいいし。

 

それでジェットストリームの滑りすぎな欠点を

あまり感じて来なかったのかもしれないなあ。

 

ピュアモルトに入れるのをやめてから

急激に違和感を感じてしまったのかもしれない。

でももう魔改造はしたくないから、しょうがない。

 

 

 

シュナイダーのボールペンの話に戻ると、

これ見てると、「ドイツ的だな」ってすごく思う。

 

クリックゴールドはフランス的で

似てるようだけど全く違うね。

お国柄なんでしょうか。

 

シュナイダーのこのボールペンは、

ノック部分は二回りほど大きいし、

クリップも1cmくらい長い、

ペン先の出方もクリックゴールドより大きいです。

 

クリックゴールドのペン先の出方はちょっと独特で、

小鳥のクチバシみたいな感じになっちゃってるけど、(※かわいいところ)

シュナイダーのほうはしっかり出てます。

 

 

 

 

 

書いてみました。

 

シュナイダーのほうは、本当にノスタルジックな書き味です。

昔のボールペンと何も変わってなさそう。

 

これ、0.5らしいけど、

アマゾンのレビューで「かなり太い」とあったので

太いんだろうなと思ったけど、たしかに太いね。

 

インクは青にしてみたんだけど

けっこうはっきりした青で、

ジェットストリームの青より一段明るい。

自分はこっちの色のほうが好きかな。

 

ノック部分が大きいので、ノック感覚はすごくある。

ユニボールワンの単色のノックの大きさに近いかな、

「ガション! ガション!」という感じで

とくに静音でもないユニボールワンより、さらに音が大きく、

「静音性? なにそれ」という感じの開き直り感があります。

 

使ってみて思ったのは

現代日本人に全く合わないボールペン、

 

このシュナイダーのボールペンは、

手が大きくて、筆圧が強い人向けだと思う、

どう考えてもドイツ人にベストマッチです。

 

書き出しがカスレるとか、うるさいこと言わない、

手が大きくて、気質がおおらかで、

「昔からあるもの(変わらないもの)が、いいものだ」という価値観、

 

でもその中で、シュナイダーは

かなり現代的なデザインのものもあるので

いちおう、変わろうとはしてみてる、

 

 

でも他のメーカーほどうまく変われない、

ラミーみたいにうまいこと世渡りできないというか、

 

一見、「ニューヨーク風現代アート、取り入れました」みたいな感じで

すごく変わってるように見えるけど

 

でもこのボールペン(オフィスシリーズ)を使うと

「おまえ、なんにも昔と変わってないじゃんw」となる、

 

子供のころ一緒に遊んでた懐かしい友だちに会って、

何も変わってなかったときの、

なんともいえない懐かしさ、嬉しさみたいな。

 

 

 


見てみたら、

ラミーはハイデルベルクにあるらしい。

会社もかなりモダンなデザインですね。

 

 


シュナイダーは、場所はどこか分からないけど

自然に囲まれた森の中のような、

めっちゃくちゃきれいな場所にあります。

屋根の色ひとつとっても、中世感がある。

 

 

そんな森のなかで生まれた、

おおらかな、昔ながらのボールペンでしたね。

 

 

手が大きくて筆圧が強い人向けとなると

現代日本人で使える人はあまりいないかもしれない、

みんなツルツルのペンに慣れすぎてるから、

 

でも握力って、

人間、鬱状態になったりすると握力は下がるんですよね、

だから、握力を鍛えると、逆に、気持ちも上向くんじゃないかと思う。

(ジムに通い始めると、鬱状態が改善するという話も聞くので)

 

ものを書くときは、「書く」ということに集中してしまうので

どうしても「ツルツル書ける」ということを求めてしまうけど、

「筆圧」とか「握力」とか、

「視覚に入るインクの色」とか、

そういう「五感」とか「体の感覚」を忘れないようにするほうが、

メンタル的には、バランスが取りやすいのかな、と思ったりします。

 

 

結論としては、シュナイダーのボールペンは、

ジェットストリームに慣れた日本人向けではないかもしれないけど、

昔と変わらないまま、これからもこういうものであり続けてほしい。

 

そういう「不器用な会社」がひとつでも多く残って欲しい。

最近、すごくそう思ってます。